三角形が特徴的!サシが入ったもも肉「とも三角」の特徴やおすすめレシピ

とも三角は牛1頭から約2~3kg程しかとることができない希少部位です。

赤身と脂の旨味を一度に味わうことのできる魅力的なお肉です。

名前は聞いた事があるけれど、どんな部位なのか分からないという方も多い「とも三角」の味やカロリー、相性の良いお酒などをまとめて解説します。

おすすめの調理法やレシピもご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

とも三角とは?どこの部位?

「とも三角」とは、牛のモモの部位のことを指すお肉の名前です。

牛のもも肉は「外モモ」「内モモ」「ランイチ(ランプとイチボ)」「シンタマ」に分けることができます。

とも三角はもも肉の中でもシンタマの先端にある筋肉のことで、牛一頭から約2~3kgしかとることができない希少部位です。

名前の通り、三角の形をしていることから「とも三角(友三角)」と呼ばれるようになりました。

とも三角の別名・値段

とも三角は、三角の形をしていることからこの名前が付けられましたが、火打ち石にも形が似ていることから関西圏では「ヒウチ」と呼ばれることも多いです。

希少部位のため100gあたり1,000~1,500円と他の部位と比べて高い値段が付けられますが、一度は名前を聞いたことがあるであろう有名な部位なのでぜひ食べてみてください。

とも三角の味と食感

牛のモモ肉は脂が入りにくい特徴があるなかで、とも三角は適度な脂が入っているのが特徴です。

赤身のモモ肉の中で最も霜降りでサシが多く入っていますが、しつこさがなくあっさりとした脂とジューシーさを感じることができる部位です。

またモモ肉特有のしっかりした肉質をしており歯ごたえがありますが、歯切れが良く固くはないので、噛めば噛むほど旨味を堪能することができる部位です。

赤身と脂のバランスが良く、人気部位である「イチボ」と似ているとも言われています。

とも三角の栄養価やカロリー

とも三角はモモ肉の一部なのでタンパク質が豊富に含まれています。また赤身肉のため鉄分も多く、貧血や冷え性の方にもおすすめしたい部位です。

とも三角の気になるカロリーは、100gあたり240kcalです。

焼肉で多く食べられるカルビは100gあたり517kcal、ハラミは344kcal、タンは269kcalと、サシが多くみられる見た目とは異なり、低カロリーなのが特徴です。

低カロリーかつ栄養豊富で、食べ応えがあるので、ダイエット中の方にもぴったりではないでしょうか。

とも三角のおいしい食べ方

とも三角の魅力を引き出すことのできる食べ方をご紹介します。

とも三角のおいしい食べ方①焼肉

大定番の焼肉は、とも三角の魅力である肉の旨味とジューシーな味わいを楽しむことができます。

甘口ダレで濃厚に、塩コショウやわさび醤油で赤身本来の味を楽しむ、塩ダレやレモン汁でさっぱりと味わうなど味付けによっても違う楽しみ方ができます。

とも三角のおいしい食べ方②ステーキ

赤身とサシのバランスが良いとも三角は、ステーキとして調理して食べるのもおすすめです。

焼肉よりも、とも三角本来の肉の旨味を味わうことができます。

焦げやすい部位なので、ステーキにする場合は表面をサッと焼き、アルミホイルなどで肉全体を包み寝かすと余熱が中に渡り、ちょうどよい焼き加減にすることができます。

切るときは一口大よりも少し大きめに切ることで、歯ごたえをより楽しむことができます。

とも三角のおいしい食べ方③すき焼き

とも三角はすき焼きとも相性抜群です。

赤身肉の中でもサシが入っているので、煮ても固くなりにくく上品な脂を楽しむことができます。

すき焼きで肉の脂を感じたいけれど、肩ロースやサーロインの脂は重い、という方には持ってこいです。

濃厚な卵とも相性が良いので、ぜひ試してみてください。

すき焼きだけでなく、しゃぶしゃぶや他の煮込み料理にもおすすめです。

とも三角のおいしい焼き方

とも三角のおいしい焼き方は「ミディアムレア」です。

薄切り肉でサシが少ない場合は赤身に火を通すように焼く、サシが多い場合は両面をサッと炙り、脂を溶かすようにして焼くのがおすすめです。

ステーキなど厚切りの場合は、火が通りやすいように切り込みを入れる、表面をしっかりと焼き固め、脂が逃げないようにするなど、切り方によって焼き方を変えてみてください。

とも三角にあうお酒

歯切れが良い食感と上品な脂が特徴のとも三角ですが、相性の良いお酒を組み合わせることで、さらに美味しさを引き立てることができます。

とも三角と相性の良いお酒をご紹介します。

ビール

苦みと炭酸の清涼感を感じることができるビールは、脂がのったとも三角と相性抜群のお酒です。

すっきりとした炭酸が口をさっぱりとさせてくれるので、肉のコクが強いとも三角もしつこく感じることなく食べ続けることができますよ。

赤ワイン

赤身肉のとも三角には赤ワインも外せません。特にボルドー系のワインがおすすめです。

2種類以上のブドウをブレンドし、複雑で豊かな香りや味わいを楽しむことのできるボルドーの赤ワインは、濃厚な旨味とコクが特徴のとも三角とぴったりのお酒です。

特に濃厚な香りや味わいを持ち、果実の風味が強いものを選ぶと、脂のしつこさをバランス良く抑え、とも三角の旨味を引き立たせることができます。

日本酒

とも三角と合わせる時は日本酒の中でも、米、米こうじ、水を原料にし醸造アルコールを使用しない純米酒がおすすめです。

旨味やコク、ふくよかさが強く感じることができるお酒なので、肉の旨味やコクを感じることができるとも三角と相性抜群です。

飲みすぎを防止するために和らぎ水を飲みながら、その相性を楽しんでみてください。

とも三角の捌き方

とも三角の捌き方をご紹介します。

①まず肉を削らないように周りの脂をはがす

②スジを削る

③食べやすくカットする

とも三角は形がいびつなので、捌く際には手を切らないように注意を払って捌きましょう。

サシの量によって厚さを変えるのもポイントです。

三角のままカットすることができれば、その特徴を前面に押し出して販売することができるでしょう。

とも三角のおすすめレシピ

とも三角にぴったりのおすすめレシピをご紹介します。

ローストビーフ

とも三角を使ったローストビーフの作り方をご紹介します。

とも三角のブロック肉を冷蔵庫から出し、常温に戻しておきます。

次に塩・コショウを擦り込み、お湯を沸かしておきます。

フライパンに油を敷き、全体的に焼き色がつくまで焼きます。

焼き色がついたらラップで二重に包み、密閉袋に入れて輪ゴムで止める。

沸騰したお湯に密閉袋ごと入れ、3分ほど煮る。その後火を止めて重りを入れ、蓋をして20分ほど放置する。

20分ほど経ったら鍋から取り出し、密閉袋に入れたまま冷めるまで置いておく。

冷めたら薄くカットして、タレをかけたら完成です。

サシが入っている贅沢なローストビーフは写真映えもするので、お店の看板メニューになること間違いなしです。

シンプルソテー

とも三角のシンプルソテーのレシピをご紹介します。

食べやすいサイズに切ったとも三角に、軽く塩コショウを振る。

薄くサラダ油を引いたフライパンを強火で熱し、1分程焼き、裏返して焼いたら完成です。

わさびや味噌、柚子胡椒など何を付けても相性が良く、おつまみに最適です。

にんにくチップと炒めると香りや味が強くなるので、火に分けて味付けを変えてみるのも良いかもしれません。

(まとめ)とも三角はサシが入って上質な脂を楽しめる絶品部位

もも肉の中でもシンタマの先端の筋肉であるとも三角は、上質な脂と赤身をバランス良く楽しむことができる希少部位です。

サシが多く入っているように見えますが、上品でくどさがないので脂が苦手という方にもおすすめです。

メイン料理にもおつまみにもぴったりなので、幅広い活用法ができるお肉です。

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