食べ応え満点!赤身が濃厚な「ナカニク」の味や食感とおすすめの調理法
濃厚な赤身が特徴的なナカニクは、牛の中でも最も運動量の多い筋肉部分のため、しっかりとしていて食べ応え抜群の部位です。
同じ部位でも場所によって食感が異なるため、様々な料理に使用することができる部位でもあります。
そんなナカニクの気になる味や食感、おすすめの調理法について解説します。
ナカニクとのマリアージュを楽しんでいただきたい、相性抜群のお酒もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ナカニクとは?どこの部位?
関西では別名「カケ」と呼ばれ、色が濃く、太い繊維が特徴的なナカニクはどこの部位なのか、気になる味や食感も合わせて詳しくご紹介します。
ナカニクはソトモモの中の部位
ナカニクは牛の後ろ脚にあるためモモ肉に分類され、中でも最もよく運動をするソトモモの一部です。
ソトモモは運動量が多い筋肉部分のため、太い繊維とハリがあるのが特徴です。
またソトモモは、シンキボウ、ハバキそしてナカニクに分類され、3つの中で最も外側の部位がナカニクで、内側がシンキボウです。
お尻の先にあり、耳にすることも多いイチボはソトモモと繋がっており、中でも大部分がナカニクとつながっています。
ナカニクの味と食感
ナカニクは繊維が多く固めの肉質と、濃厚で甘みのある赤身肉の味が特徴的です。
脂肪はほとんどないため、脂身ではなく、赤身の甘みを十分に感じることができます。
またナカニクの食感は場所によって、異なります。
イチボ側は比較的柔らかく、ハバキ側は固めと、同じ部位でも異なる食感を楽しむことのできる部位です。
ナカニクのおいしい食べ方
ナカニクのおいしい食べ方をご紹介します。
食べ方①焼肉
赤身がしっかりとしているナカニクは、水分量が少ないため火が通りやすです。
しっかりと焼いてしまうとパサパサとしてしまうので、焼き足りないかなというタイミングで食べるのがおすすめです。
濃厚な肉の旨味には、タレ、醤油、味噌、わさび、しょうが、塩など多くの調味料と相性が抜群です。
1つ1つ味を変えて食べてみるのも楽しそうですよね。
食べ方②すき焼き
煮込み料理にも使われるナカニクはすき焼きにするのもおすすめです。
キメが粗めのナカニクは他の肉と比べ、すき焼きの甘味が染み込むのが速く時間を置かずにすぐに食べ始めることができます。
濃厚でトロトロの卵と濃厚で甘味が強いナカニクは相性抜群で、ご飯が進みますよ。
食べ方③しゃぶしゃぶ
ナカニクは繊維質で、火を通しすぎると固くなってしまいます。
サッとお湯に通し、自分の好きなタイミングで食べることができるしゃぶしゃぶはナカニクにぴったりの調理法です。
おろしポン酢やゴマダレなど、タレや薬味を変えるとまた違った味を楽しむことができます。
ナカニクのおいしい焼き方
ナカニクの魅力を引き出すおいしい焼き方をご紹介します。
ナカニクは水分や脂が少ないため、火を通しすぎると硬くなってしまいます。
焼肉の場合はサッと炙る、すき焼きやしゃぶしゃぶの場合はサッとお湯や汁に通すイメージで十分です。
また煮込み料理に使う際は、他の具材と同時に最初から一緒に煮込むのではなく、時間が経ってから鍋に加えるのが、ナカニクを美味しく食べるポイントです。
ナカニクにあうお酒
ナカニクと相性の良いお酒をご紹介します。
ビール
肉とビールは相性抜群で定番の組み合わせですよね。
ナカニクは肉の味が濃厚な為、食べ続けると飽きが来てしまうこともあります。
ビールには口の中をさっぱりとリセットしてくれる作用と、食欲を増進させる作用が含まれているので、飽きることなく食べ続けるこたが出来そうです。
味を変えたいという場合には、甘味と苦みのバランスが絶妙なビールカクテルもおすすめなので、ぜひ試してみてください。
赤ワイン
赤身が多く、濃厚な肉のうま味が特徴的なナカニクには赤ワインとぴったりです。
ナカニクは繊維質で赤身がしっかりしていることから肉独特の臭みがありますが、赤ワインに含まれるタンニンには、その肉の臭みを消す効果があります。
赤ワインと合わせることでお肉が好きな方はもちろん、肉肉しい匂いが苦手な方でも気にせずに食べることができますよ。
ナカニクの捌き方
ナカニクの捌き方をご紹介します。
①まずはナカニクとシンキボウは繋がっているので、間の溝に包丁を差し込みます。
②包丁を進めていくとスジにぶつかります。ナカニク側とシンキボウ側双方にスジがあるので、それぞれスジに沿って包丁を進めていきます。
③ナカニクを取り外すことができたら、ナカニクにあるスジと余分な脂を取り除きます。
④食べやすいサイズに切り分け下準備完了です。
ナカニクのおすすめレシピ
ナカニクの魅力を引き出すおすすめレシピを3つご紹介します。
チンジャオロース
脂が少なく濃いめの味と相性が良いナカニクを使ったチンジャオロースのレシピをご紹介します。
まずナカニクを6cmほどの薄細切りにしてボウルに入れ、醤油、酒、片栗粉で下味をつけておきます。
下味を付けている間に、ピーマンとタケノコを細切りにし、ごま油を引いたフライパンで炒めます。
塩胡椒で味を整え、下味をつけたナカニクを加えて中火で炒めます。
肉に焼き目が付いたらオイスターソース、酒、みりん、醤油、砂糖を入れ強火で熱せば完成です。
具材はたったのこれだけで、メイン料理にも、おつまみにも、お通しにもぴったりの料理なので是非試してみてください。
ビーフストロガノフ
ナカニクは洋食とも相性が良いです。
ナカニクを使ったビーフストロガノフのレシピをご紹介します。
まずナカニクを1.5cmほどに切り分け、塩胡椒とパプリカパウダーを振りよく混ぜた後、小麦粉をしっかりとまぶします。
鍋にサラダ油を熱し、ナカニクをしっかりと炒めたらブランデーをさっとかけた後、いったんお皿に移します。
肉を炒めていた鍋で玉ねぎニンニク、ニンジンをきつね色になるまで炒め、セロリ、マッシュルームを加え軽く炒めます。
肉を鍋に戻し、赤ワイン、デミグラスソース、水煮トマト、ケチャップ、ウスターソース、砂糖をアクを取りながら中火で15分煮込む。
器に移し、蒸して皮を剥いたじゃがいもを添え、生クリームとパセリをかければ出来上がりです。
時間をかけて煮込んだお店のビーフストロガノフは人気になること間違いなしです。
たたきキュウリの炒め物
お酒のお供やお通しにもおすすめのたたきキュウリとナカニクの炒め物のレシピをご紹介します。
まず薄切りのナカニクを2cmほどの長さに切り、にんにくチューブ、しょうがチューブ、酒、塩、粗挽き黒胡椒を振ってしっかり混ぜておきます。
きゅうりは両端を切り落とし、ポリ袋に入れてめん棒でたたきます。
ごま油を入れて熱したフライパンで下味をつけておいたナカニクを炒め、火が通ったらきゅうりと味噌、醤油、みりん、砂糖、豆板醤を加えて炒めます。
全体が混ざったらお皿に移し、糸唐辛子または鷹の爪を乗せれば完成です。
調理時間約10分と短時間で簡単に作ることができるので、ぜひ試してみてください。
きゅうりのシャキシャキとした食感を残すために素早く炒めるのがポイントです。
(まとめ)ナカニク切り方次第で様々な料理に使える部位
ナカニクはモモ肉の一種で、濃厚な赤身と肉のうま味が強いのが特徴のお肉です。
薄切りでしゃぶしゃぶやすき焼き、厚切りにして煮込み料理など様々な料理に使うことができます。
それぞれ違う楽しみ方ができるので、ベストな切り方を見つけてこだわりのメニューに加えてみてはいかがでしょうか。
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