柔らかさとクセの無さが魅力!豚ヒレ肉を活かす調理方法や鮮度を見極めるポイント

豚肉の中でも、ヒレ部分は豚肉の最高級部位として大人から子供まで、幅広い方に人気の部位です。

普段何気なく食べている方も多いと思いますが、どの場所にある部位なのか詳しくご存じの方は少ないのではないでしょうか。

今回は様々な料理に使用される豚ヒレの詳しい場所や相性の良いお酒、ぜひ作ってみてほしいおすすめレシピをまとめてご紹介します。

おいしい豚ヒレの選び方についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

豚ヒレとは?どこの部位?

豚ヒレは豚の背中の肉であるロースの内側にあり、左右に1本ずつ付いています。

ロース肉に比べてヒレ肉は内側の肉なので脂身が少ないのが特徴です。

豚1頭からは左右合わせて、全体のおよそ2%である400g程しかとることができない希少部位です。

豚ヒレの別名

豚ヒレはヒレの他にも、フィレやテンダーロインと呼ばれることがあります。

フィレはフランス語、テンダーロインは英語でヒレ部分を指す単語で、フレンチレストランではフィレ、アメリカンレストランではテンダーロインと呼ばれることも多いです。

豚ヒレの味と食感

豚ヒレは非常にキメが細かい赤身肉の為、上品さを感じることができます。

赤身肉なので淡泊であっさりとした味わいが特徴です。

食感は水分量が多く、豚肉の中で1番と称されるほど柔らかいため、大人から子供まで食べやすいです。

豚ヒレの栄養価やカロリー

豚ヒレはタンパク質が多く、100gあたりのカロリーは130kcalと低カロリーでヘルシーなお肉です。

脂質も少なく、豚バラ肉の2倍ものビタミンB1を含んでいるなど、女性にもとても人気の部位です。

おいしい豚ヒレの選び方

希少部位の豚ヒレを購入するなら、新鮮でおいしい物を選びたいですよね。

新鮮な豚ヒレを選ぶ3つのポイントをご紹介します。

1.ドリップが出ていないもの

ドリップとは時間が経つとお肉から出てきてしまう赤い水分の事です。

ドリップは味や鮮度が劣化している証拠なので、できるだけドリップが出ていない物を選びましょう。

2.ピンク色をしていてみずみずしさがあるもの

新鮮なお肉は明るいピンク色をしていて、みずみずしさがあります。

鮮度が落ちると茶色や黒に変色するので、よりピンクに近い物を選びましょう。

3.脂身に光沢があるもの

脂肪の状態も新鮮なお肉を選ぶうえで重要です。

真っ白で光沢があるものは新鮮なものと言えます。

赤身と脂肪の境目がぼやけているものは鮮度が落ちているので避けましょう。

豚ヒレのおいしい食べ方

豚ヒレのおいしい食べ方をご紹介します。

豚ヒレのおいしい食べ方①揚げ物

脂が少なく、淡泊な豚ヒレは揚げ物と相性が抜群です。

サクサクの衣と柔らかい豚ヒレの組み合わせでは、味はもちろん食感も楽しむことができます。

あっさりとした味わいが特徴なので、こってりとしたソースとも相性がよく、飽きずに食べることができます。

豚ヒレのおいしい食べ方②ステーキ

希少部位である豚ヒレを大胆に使用し、ステーキにするのもおすすめです。

柔らかく、クセがないのでレアなど火をあまり通さなくても食べやすいです。

口に入れると、上品な肉汁が溢れ豚ヒレ本来の味を楽しむことができます。

塩コショウなどのシンプルな味付けはもちろん、ガーリックソースなどのガッツリとしたソースとも相性が良いので、お好みに合わせて楽しむことができます。

豚ヒレのおいしい食べ方③炒め物

豚ヒレはタンパク質が豊富な為、熱を通しすぎると固くなってしまいます。

サッと熱を通すことのできる炒め物なら、豚ヒレの大きな魅力である柔らかさを残したまま調理することができます。

あっさりとした味付け、こってりとした味付けどちらとも相性が良いので、メイン料理はもちろん酒の肴にも最適です。

豚ヒレのおいしい焼き方

豚ヒレをおいしく食べるには、ミディアムレアがおすすめです。

タンパク質が多く、脂肪が少なめの豚ヒレは、焼きすぎると固くなってしまいます。

しかし生すぎると食中毒などを引き起こしてしまう可能性もあるので、焼きすぎず焼かなすぎないようにするのがポイントです。

豚ヒレにあうお酒

豚ヒレと一緒に飲みたい、相性の良いお酒をご紹介します。

日本酒

香りや舌触りなどに特徴がある日本酒には、淡泊でクセのない豚ヒレとの相性が抜群です。

香りが穏やかな醇酒や熟酒には、豚ヒレの味付けを濃くする、香り高くキレのある薫酒や爽酒にはあっさりとした味付けにするなど、日本酒の特徴によって味付けを変えるとそれぞれの魅力を最大限楽しむことができます。

ワイン

しっかりとした赤身が特徴の豚ヒレには、深みのあるワインを合わせるのがおすすめです。

ステーキなど赤身をじっくりと楽しみたい方には、タンニンの渋みを感じることができる赤ワインがおすすめです。

油でカラッと揚げたカツなどは油のしつこさを解消してくれる、スッキリとしていてフルーティーな白ワインを合わせるのがおすすめです。

ビール

大定番のお酒ビールも豚ヒレとの相性が抜群です。

味がこってりとした料理ではスッキリとした炭酸を、あっさりとした料理ではビールの苦みをそれぞれ楽しむことができます。

豚ヒレ自体が淡白なお肉なので、ビールのコクやキレを存分に味わうことができますよ。

豚ヒレの柔らかさをそのまま調理することができる、ビール煮込みもおすすめです。

豚ヒレの捌き方

豚ヒレの捌き方をご紹介します。

①キッチンペーパーでヒレから出ている血を拭き取る

②周りに付いている脂肪部分をそぎ落とす

③筋に沿って切り離す

④調理方法に合わせてちょうど良いサイズに切る

これで下処理完了です。

ステーキなど分厚いまま調理する際には切り込みを入れると時短になります。

豚ヒレのおすすめレシピ

メニューに入れたい豚ヒレのおすすめレシピをご紹介します。

さっぱり豚ヒレのサラダ

野菜だけだと物足りない人でも、満足できる贅沢なサラダです。

醤油や酢、砂糖、ごま油、酒、おろししょうが、おろしにんにく、長ネギ、大葉などを混ぜ合わせ、薄く切った玉ねぎや水菜、トマト、茹でた豚ヒレの上にかけて完成です。

茹でるのはもちろん、揚げた豚ヒレを使うのもおすすめです。

食べ応え抜群 豚ヒレのかき揚げ

ビールなど酒の肴にぴったりな豚ヒレのかき揚げのレシピをご紹介します。

にんにく、玉ねぎ、豚ヒレ肉を食べやすいよう1cm角に切ります。

ボウルにて天ぷら粉と卵、水を入れ混ぜ合わせた後、全ての材料を加えて混ぜます。

黒コショウを加え、油を入れたフライパンで揚げます。

お好みで色味の良い人参やピーマンなど野菜も加えるのもおすすめです。

大定番 豚ヒレのカツサンド

柔らかい豚ヒレを使ったヒレカツサンドのレシピをご紹介します。

豚ヒレを1.5cm幅に切り、塩コショウを振ります。

ボウルで水、卵、薄力粉を混ぜ合わせ、豚ヒレをくぐらせた後、パン粉を付けます。

フライパンに油を入れ、揚げ焼きします。

中に火が通り衣に色が付いたら、サンドイッチ用の食パンにマヨネーズと練りからしを塗ります。

パンでキャベツとヒレかつを挟み、半分にカットすれば完成です。

お酒を飲んでいるときにガッツリとしたものを食べたくなる人も多いので、人気メニューになること間違いなしです。

(まとめ)豚ヒレは繊細で柔らかくさっぱりとしていて食べやすい部位

淡泊であっさりとした味わいと柔らかさが魅力の豚ヒレ肉は、年代問わず幅広い方に人気の食べやすいお肉です。

素材そのものを楽しめるあっさりとした味付けはもちろん、ニンニクやネギなど香味野菜との相性も抜群なので、濃い味付けもおすすめです。

酒の肴にもおすすめなので、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にこだわりの一品を作ってみてはいかがでしょうか。

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